動画の解説(テキスト版)

リーダブルな夜のテーマ
- (Theme from) The Readable Night -

作詞
SAWADA STANDARD DESIGN
作曲
まぁ、よくある感じ
歌詞英訳
Shunji Shibata
    • (解説:タイトルの背景に、線画で単純に描かれたの街並みイラストが。この時点でホッとしている方もいるだろう。そう、今回中年男は出てこない。アニメーションなのだ。いきなり音程の外れた歌でずっこけながらスタート。)
    • (解説:遠く街並みが見える道を盲目のブルースマンが歩いている。フェドラハットにサングラス、そして葉巻をくわえ、ギターを背負っている。肌は黒く、髪は白い。その風態はライトニン・ホプキンスのようでもあるが、中年男の似顔絵を黒く塗っただけのようにも見える。道には点字ブロックが敷いてあるので、白杖を使えば一人で歩けるのだ。)
    見えない道も 一人で歩く
    On my own, I can walk through unseen paths.
    • (解説:彼は片手でスマホを持ちながら歩いている。耳にはイヤホンが。現実的には危険で難しい状況だが、スクリーンリーダーを使えばスマホの画面を読み上げられることを身体を張って示している。)
    見えない画面も 一人で読める
    All alone, I can read invisible words on screen.
    • (解説:路上で椅子に腰掛け、ギターを弾きながら歌うブルースマン。しかし、彼の歌に耳を傾ける人は誰もいない。)
    それはリーダブル ちょっと変な夜
    "Being Readable" - That's what I say. Here comes the weird night.
    • (解説:路地裏の暗闇に妖しく光る眼が二つ。暗くてよく見えないが、キョロキョロ何かを気にしている様子。)
    見えるヤツにも もっと見やすく
    Make them more readable even for those who can read.
    • (解説:路地裏に光る眼の持ち主には大きな耳があった。耳を左右に振り、ピンと立てて、通りから流れてくる変な歌を聞いている。ヤツはStray Catなのだ。)
    聞けるヤツにも もっと聞きやすく
    Make them more listenable even for those who can listen.
    • (解説:路上で椅子に腰掛け、ギターを弾きながら歌うブルースマン。いくら歌っても誰も聴いてくれない。少なくとも本人はそう思っている。)
    それはリーダブル ちょっと変な夜
    "Being Readable" - That's what I say. Welcome to the weird night.
    • (解説:路上で一人、歌い続けるブルースマン。)
    誰も一人じゃ やりきれないよ
    No man is an island.
    • (解説:すると、路地裏から灰色の年老いた野良猫がトボトボと。どうやら歌が気になるのか、ブルースマンの周りを行ったり来たり。)
    ついてくるかい? 手を伸ばすよ
    Are you ready? Take my hand and come with me.
    • (解説:歌に感極まって絶叫するブルースマン。別に猫が嫌いなワケではないはず。)
    一緒にやろう たどり着くまで(ア゛〜〜〜〜〜)
    I'll be your navigator to make you accessible. (Ah--)
    • (解説:[間奏]灰色の年老いた野良猫が立ち上がってブルースマンに何か話しかけている。身をかがめ、耳を傾けるブルースマン。猫に返事をしている。どうやら猫語が話せるらしい。二人の話はまとまり、ブルースマンが親指を立てて「イェー」と言っている。「いいね」ではない。)
    • (解説:再び遠くに街を見ながら、点字ブロックの上を歩くブルースマン。しかし一人ではない。後ろから尻尾を立てた猫がついてくる。そして背中にはタンバリンが!)
    上々なヤツを 極めなくていい
    No need to go for perfection.
    • (解説:どうやらブルースマンは、上手に歌を歌いたいという猫に、簡単なタンバリンから始めてみるように勧めた模様。)
    まぁまぁなヤツが 増えた方がいい
    More is better than the few best.
    • (解説:路上で椅子に腰掛け、ギターを弾きながら歌うブルースマン。その横でタンバリンを叩く猫。壁に「リーダブルな夜」のポスターが一枚貼ってある。)
    それはリーダブル ちょっと変な夜
    "Being Readable" - That's what I say. Let's spend the weird night together.
    • (解説:またもや暗闇に耳を立て、光る眼が。しかも今度は一匹ではなく二匹。黒白のハチワレ猫とトラ猫が、ゴミ袋の側にうずくまっている。ヤツらもまたStray Catsなのだ。)
    それはリーダブル ちょっと変な夜
    "Being Readable" - That's what I say. Here comes the weird night.
    • (解説:次の街に向かって、点字ブロックの上を歩くブルースマンと灰色の猫。)
    誰も一人じゃ〜 やりきれないよ〜
    No man is an island. (Ah--)
    • (解説:すると、先ほどの二匹の野良猫が後ろからついてくる。二匹とも尻尾を立て、背中にはラッパとアコーディオンが!)
    ついてくるかい〜? 手を伸ばすよ〜
    Are you ready? Take my hand and come with me.
    • (解説:路上で立って歌うブルースマン。傍らには三匹の猫も立って、それぞれ楽器を演奏している。背後には二枚の「リーダブルな夜」のポスターが貼られている。)
    一緒にやろう〜 たどり着くまで〜
    I'll be your navigator to make you accessible.
    • (解説:その様子を見た通行人が足を止める。ついに聴いてくれる人が現れた。感極まって絶叫するブルースマン。)
    誰も一人じゃぁ〜(ア゛〜〜〜〜〜) やりきれないよぉ〜
    No man is an island.
    • (解説:しだいに増えていく観客。人垣の向こうで演奏するブルースマンと猫三匹。)
    ついてくるかいぃ〜? 手を伸ばすよぉ〜
    Are you ready? Take my hand and come with me.
    • (解説:簡単な演奏しかできないけれど、一人よりも三匹増えたことで、人々にやっと伝わった。アクセシビリティもそういうことだろう。ブルースマンの声も震えている。)
    それはリーダブルぅ〜 ちょっと変な夜
    "Being Readable" - That's what I say. Welcome to the weird night.
    • (解説:演奏が終わり誰もいなくなる。「リーダブルな夜」のポスターだけ残る。ポスターの中のロゴの色が妖しく変わり、キラッと光って終了。)

2018.12.23

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